「触るほど物は汚れます。手を加え過ぎたガラスよりも主張しすぎないガラスの方がお客さんに喜んでいただけると思うのです」と話すのは、島田美術館別館でガラスを制作している吹きガラス作家島田真平さん。島田さんの作品はシンプルでありながら、クオリティーが高いと評判だ。
人の目前でモノを作り上げていくパフォーマンス的な要素に関心をもち、ガラス職人になることを決意した島田さん。琉球ガラス作家の佐久間正二氏の下で2年間修業した後、富山の富山ガラス造形研究所に入学し、ブライアン・パイク氏からガラス制作の心得を学んだ。さらに東京で修業を積んだ後、2001年に長崎の雲仙ビードロ美術館の責任者を任された。業務の傍ら制作活動も行い2003年に日本クラフト展に入選を果たしている。現在は熊本に戻り、島田美術館別館で本格的なガラス制作に励んでいる。
特注の作品を依頼されることが多い島田さんは、お客様との会話を大切にする。会話の中から、お客様の言葉で表現できない想いをくみ取り、形にするそうだ。お客様を大切にし、一球入魂の想いで作った分、作品に対する愛情はとても深い。今年は北海道で開催中のビアマグランカイで入選し、京都でも個展を開くなど、めざましい活躍に目が離せない。
⇒ SHIMADA SHINPEI GLASS WORKS 公式ホームページ
⇒ 吹きガラス作家島田真平の制作日記