「お客さんに買っていただくものが良い作品だと思うのです。だから、お客さんの声が一番の評価です」と話すのは、七宝焼作家の高橋容子さん。2009年に第43回日本七宝作家協会展日本七宝作家協会会長賞を受賞した高橋容子さんだが、あくまでも賞よりもお客さんの評価を大切にしている。通常七宝焼といえば器や壺などが多いが、高橋さんは『できるだけ日常で身に着けて使っていただきたい』という思いから、主にアクセサリーを製作している。高橋さんの経営する『創作工芸 atelier 〜容〜』は熊本市琴平本町にある。どことなく多国籍な雰囲気を醸し出しているアトリエ内には繊細で個性的な七宝焼のアクセサリーが並んでいる。19歳の時、美術の教師であり画家でもある父親から七宝焼をやってみないかと勧められ、七宝焼作家の和田鈴子氏の下で基礎を学んだ。その後は海外などを旅して独学でデザインセンスや技術を磨いている。ものを多角的に見る感覚に優れている高橋さんの作る作品はこれまでの七宝焼の常識を覆す斬新なものばかりであり、独創的で型にはまらない高橋さんの七宝焼はまさに『唯一無二』。高橋さんの作品に惚れ込んだコアなファンも多く、現在は東京にあるアトリエにも作品を展示中だ。
⇒ 創作工芸 atelier 容 公式ホームページ
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