「素材のらしさと、自分のらしさをコラージュして表現する」そう語るのは合志市御代志に工房を構える創作家具作家の木場佑一さん(31才)。二十歳で何気に入った木工所で師匠の腕と人間性に感銘を受け木工で生きると決めた。1本の棒切れでも部位でその癖は異なる。いかにこの癖を読みきり適材適所に使用するかでその家具の質は決まるという。「今でも勉強中。準備をしてトライする。準備がないと反省がない。反省がないと成長できない」木場さんは一瞬一瞬を大切に木と向き合っている。木工には組み手という板と板を接合する技術がある。木場さんは熟練の職人でも体得が困難といわれる組み手の「捻り組」を試行錯誤の末身につけた。そして驚くことにその技術を希望する人には全て教えている。「教えることで競争相手が生まれる。競争相手と切磋琢磨することで自分は更に上に行けるのです」。木場さんの夢の先には世界が見えている。「自分のやれることを一つ一つ積み重ね、人と真摯に向き合えばおのずと世界一になれると思う」。目標を他人に宣言することで自分を追い込み妥協しない。今までに公言した事で実現できなかった事はないという。有言実行の職人魂を肌で感じた。
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